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肺がん発症、免疫力の個人差と関係…たばこ吸わない人も発症
多く(2016年8月17日 読売)
免疫力の個人差が肺がんの発症しやすさと関係していると、国
立がん研究センターなどのチームが、科学誌「ネイチャー・コ
ミュニケーションズ」に発表した。肺がんの発症予測や予防、
治療などに役立つと期待される。肺がんは、がんの中で最多の
年間約7万4000人が亡くなる。肺がんの中でも最も多い「肺腺
がん」は、たばこを吸わない人も発症することが多く、予防が
難しい。チームは、肺腺がんの約半数を占める、特定の遺伝子
に変異を持つがん患者約3000人と、がんではない約1万5000人
で、約70万か所の遺伝子のパターンの違いを比べた。この結
果、多くのがん患者の遺伝子には、新発見の2領域を含む6領
域に特有のパターンが見られた。このうち免疫に関与する遺伝
子領域に特有のパターンを持つ人は、持たない人に比べ1.3倍
程度がんになる危険性が高かった。